看護師の現場として、女性がほとんどという場合が多いのが小児科です。男性看護師が仕事のうえで必要とされていないわけではありません。むしろ男性の人手が欲しいと考えている現場は多いものの、男性側があまり魅力を感じていないことが多いのです。母性を生かせる典型的な診療科だと考えられているからであり、男性看護師がやりがいを持って働けるのかと疑問を抱いてしまうことがよくあります。
しかし、男性看護師は小児科でも重宝されているのが現状です。必ずしも全ての子どもが母親が大好きという感情を持っているわけではなく、母親と子どもの親子関係がうまくいっていないと女性看護師に対して心を開いてくれないこともあります。父親好きの子どもにとっては男性看護師の方が心を開きやすく、女性看護師が看護をするよりも喜んでもらえたり、よく話をしてくれたりする場合があるのです。そのような経験をすると、小児科でかけがえのないスタッフであることを実感し、やりがいを持って働けるようになります。
また、子どもを抱えて運ぶこともしばしばあるのが実情であり、力仕事が必要だからこそ男手が欲しいと思われている場合もあるでしょう。男性であるという性別の違いがメリットになって活躍できる場面が多いのが小児科の特徴です。それがやりがいになって子どもを相手にして働き続ける人も多く、最終的には勤続しやすいというメリットを生かして昇進するのに成功する男性看護師もいます。